百億の昼と千億の夜 [1970年代の頃]
光瀬龍原作 萩尾望都作画の「百億の昼と千億の夜」を読んでみる。
少女漫画家の萩尾望都が少年チャンピオンでSF小説を連載するちょっと不思議なものでした。
SF小説だから少女マンガ雑誌だとうけないからだろうけど小学館の少女コミックで執筆していた萩尾さんだと少年サンデーあたりで書きそうなものだが、いろいろ事情があったのだろうね。
当時は、あまり、そんなことは気にもかけずに光瀬龍の小説を萩尾さんが書くというのでとても興奮して毎週読んでいたような気がする。
三瀬龍の小説はすでに読んでいてその内容の難解さと面白さにぞっこんでした。
萩尾望都は「11人いる」からファンで「百億の。。」の作画もかなりおもしろいものになると思って期待していました。
しかし、あの小説をよくもここまで作画したのはさすが、萩尾さん。
漫画文庫のあとがき読んで「(ものがたりは)世界を荒廃させた犯人捜しの推理小説の形式をとっている」と書いてあって、「あーなるほど」と思ってしまった。
しかし、この難解なSF小説が推理小説の形式をとっていると考えるのはちょっと陳腐な感じがしてかなしい。
コメント 0